イギリスからの帰国者の気持ち

雑感


昨年末に帰国の予定でいたが、イギリス変異株の問題が出てきた。日本にウイルスを持ち込むことはできないと考え、急遽滞在を伸ばすことに。

もしも自分のせいで人に感染させてしまったら、結果人が亡くなったらと考えると恐ろしかったし、取り返しがつかないことになると考えたからだ。

日本では後遺症の報道も多いし、自分が感染すること自体も怖い。だけど変異株に関するニュース、そしてそれに対するヤフコメの批判を見るほどに、「神奈川県の40代の女性」といったようにニュースになるのは絶対避けたく、そうなるくらいなら、こちらで感染してその後陰性になってから帰った方がいいのではと考えたくらいだ。それが一番の持ち込まない方法なのではないかと。

またイギリスからの帰国と言われないよう、2週間他の国に滞在してからの帰国も考えた。しかし、それは他の国に迷惑をかけることになりうると思ってすぐに思いとどまった。

できればコロナが収束するまで、変異株が問題でなくなるまでイギリスに滞在できればと思ったけれど、迫りくるビザの期限を延ばしてもいいというお達しもなく。外国人は帰国してよいというルールが逆に出た。帰るしかない。

ただ、こちらでの滞在を延長するほどに、日本の受け入れ態勢が整うだろうと思っていた。

帰国の10日前ほどから、きっかけは違う要因だったけれど不眠症になった。寝ないと抵抗力が落ちて感染の可能性が高くなると思うと、より焦って眠れない。

フライト中はもちろん緊張。

政府隔離ホテルにいる間も、フライトがきっかけで陽性になっていたらと思うと、眠れず。

時差ぼけもあるけれど、2週間の自己隔離期間は本当に寝付けなかった。まとまった時間眠れなくて、時差ぼけは悪化するばかりだった。人生でこんなに不眠になったことはなかった。

友人への帰国連絡も、その後陽性になるかもしれないと思うとなかなかできなかった。

そんな状態だったけれど、自己隔離期間が終わったら嘘のように眠れるようになった。

同時期に帰国した知人も同じように相当なプレッシャーの中帰国している。一部考えなしの人もいたけれど、おそらく大部分の人が気楽に帰国したわけではないということを、知って欲しいと思った。

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